こんにちは!みてわか編集部です。
私たちは重度知的障害をともなう自閉スペクトラム症の方の支援方法についてご提案しています。
もともとこのサイトをつくろうと思ったきっかけは、ある男の子(マル君)の支援経験があったからです。
マル君はDQ10~15くらい、最重度の知的障害があります。
その知的障害の重さからスケジュールをするのは難しいと言われていました。
でもそれは違います。それはただの支援する側の知識不足。
ご本人さんがみてわかるようにスケジュールを準備すれば必ずできます。
前回の解決法⑤ おしまいがわかるまでで、マル君のスケジュールができあがりました。
今回は、全体のながれを確認します。
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スケジュールのながれ
このようなスケジュールをたてたとします。↓
まずマル君は一番上のスケジュールケースの中のハンカチを見て、
今から着替えをすることがわかります。
スケジュールケースをもって、着替える場所である脱衣所に移動します。
脱衣所に貼ってあるケースの終着点にケースを貼ります。
そして、着替えはじめます。
着替え終わると、『スケジュールに戻る』という意味の三角コーンをもってスケジュールに戻ります。
三角コーンは着替え後に渡してもいいですが、いずれ活動の最後に自分で手に取って移動できるようにします。
スケジュールに戻って、三角コーンをスケジュールに貼ってある三角コーンに重ねます。
スケジュールで次の活動を確認します。
これを繰り返していきます。
これでマル君が『みてわかる』ことだけでスケジュールをつくることができました。
もしうまくいかなかったら
もしかしたら、他の方に同じようにスケジュールをつくっても、どこかにつまずくところがあるかもしれません。
そのときは、ご本人さんにとってみてもわからないところがあるということです。
必ずご本人さんがみてわかることだけで、スケジュールは伝えてください。
私たちだって、わからない言葉で書いてあるスケジュールなんて見たくありませんよね。
↑これロシア語みたいです。間違ってたらごめんなさい。
辞書引いて、解読して、スケジュール・・・、やる気失せます。
英語ならかろうじて理解できるかもしれませんが、多くの方は日本語で書いてあるより読むのにエネルギー使うのではないでしょうか?
日本語が母国語の方ならすぐにわかります。
マル君にとっての分かりやすさは、
日本語=実物 (母国語なのですぐわかる!)
英語=写真 (がんばればわかるかも)
ロシア語=イラスト・字 (全然わからない)
というイメージです。
ご本人さんにとっての母国語で伝えるようにしたいですよね。
この子は写真が理解できる!と思っていても、普段とても頑張って理解しているだけで、もしかしたら写真よりも実物の方がもっとわかりやすいのかもしれません。
どの方法が一番ご本人さんが快適なのか。チェックしてみてください。
まとめ
全体のながれ、マル君の動きはイメージできたでしょうか。
次に、このスケジュールを実際に使うためにスケジュールを貼る最適な場所についてお話していきます。