こんにちは!みてわか編集部です。
私たちは重度知的障がいをともなう自閉スペクトラム症の方の支援方法についてご提案しています。
もともとこのサイトをつくろうと思ったきっかけは、ある男の子(マル君)の支援経験があったからです。
マル君はDQ10~15くらい、最重度の知的障がいがあります。
その知的障がいの重さからスケジュールをするのは難しいと言われていました。
でもそれは違います。それはただの支援する側の知識不足。
ご本人さんがみてわかるようにスケジュールを準備すれば必ずできます。
これまでで作ったスケジュールの貼る場所も決まり、スケジュールをはじめる準備はできました。
でも、スケジュールがわかるだけでは、スケジュールはうまくいきません。
今回は、マル君が確認したくなるわくわくするスケジュールについて考えていきたいと思います。
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スケジュールがわかるだけでは、やる気はおきません。
これは障がいのあるなし関係ありません。
私たちも、やりたくないことばっかり並んでいるスケジュールを見たら取り組むのが嫌になりますし、逃げたくなりませんか?
ではどうしたらやる気がおきるでしょう?
楽しみをいれる
楽しみになる活動を途中にはさんだり、最後にいれます。
これとっても大事です。
たとえば、
これは個人個人の価値観もあるので誰にでも当てはまる例を出すのは難しいですが、勉強が苦手でケーキが大好きな方がいたとします。
今日のスケジュールを考えるときに、
①今日は勉強を2時間やろう!
②今日は2時間勉強した後に、休憩してケーキを食べよう!
どっちの方がやる気がおきるか考えてみてください。②の方が楽しみがあるから頑張ろう!とやる気がおきますよね。
これ、もちろんマル君も一緒です。
マル君は外に行くことが大好きです。そして着替えは難しくてちょっと苦手です。
①着替えしようね!
だけよりも、
②着替えたら、外に行こうね!
の方がやる気もでます。
また、スケジュールをしていると楽しみがあると経験的にわかれば、マル君も自分からスケジュールを確認したくなります。
だから、自分から確認したいようなわくわくするスケジュールになるように、マル君のスケジュールには楽しみをかならずいれるようにしました。
”おやつ”、”公園”、”好きなアニメ”・・・
今ではマル君はスケジュールに『着替え』➔『外に行く』が貼ってあるのを見ると、
スケジュールを見ただけで、ふふふと笑いはじめ、
着替えするのも楽しそうです。
この後に外に行けるという見通しがたっているおかげで、マル君は楽しそうに準備ができます。
まとめ
このわくわく楽しみがあるスケジュールをたてるということがもしかしたら一番大事かもしれません。
ご本人さん目線で、わくわくするスケジュールをぜひ考えてみてください。
最後に、快適に暮らせればいいじゃない♪のお話しです。